海とミネラルを考えてみる

実は、海も、僕らのカラダも、約100種類のミネラル(以下、100のミネラル)が同じようなバランスでつくられています。海水を3倍に薄めると僕らの「血」とある程度同じになり、点滴のかわりとして使われた話もあります。お母さんの「羊水」も海水の100のミネラルバランスに似ているそうです。僕らはみんな、海から生まれているのですね。今日はロマンのおはなし。

昔むかしの大むかし、今から46億年も前、海は強い酸性で、あらゆるものを溶かしてしまう海でした。そのため生き物はどこにもいませんでした。

強い酸性の海は、大地を少しずつ溶かし、土や岩をカタチづくっていた100のミネラルが海に混ざりました。そうして酸性の海は、だんだんと中性の海に落ち着いていきました。

海がミネラル豊富になったあるとき、今から36億年前、地球最初の生き物「単細胞」が生まれました。細胞壁が海水(100のミネラル)を包み込むようにして1個の生き物になったと言われています。単細胞の生き物がしだいに進化して、多細胞に、アメーバに、貝や魚、カエルやトカゲ、ウサギや猿、そしてホモサピエンス(ヒト)へ。

100のミネラルはすべての生き物に必要でした。貝や魚は海に暮らしていますが、陸に上がった生き物は、細胞の中に大切に抱えることで海から離れても生きていけました。そしてときどき塩を舐めることで100のミネラルを補いながら生きています。

大地と雨から100のミネラルの海が生まれ、

海から僕たちが生まれた。

なので、100のミネラルが大切なのですね。

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海のミネラルを包み込んで「単細胞」が生まれた話、動物が塩を舐める習慣などは、墨田区にある「たばこと塩の博物館」(入場料はたしか100円)の入り口の動画で観ることが出来ます。

ほか、参考文献いろいろ。

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