2月18日(土)蜻蛉さんの駐車場にて販売 毎週土曜日夕方 今日のメニューはこちらをタッチ🌱
今日も居酒屋 蜻蛉(とんぼ)さんの駐車場にて販売させて頂きます。
毎週土曜日はこちらに居ます。
時 間 : 15時〜18時
場 所 : 練馬区田柄5-14-12
※車でのお越しもOKです。
とても広い路地裏です。
ほとんどがバラ売りです。
袋に入っているものもバラ販売OKです。
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(今日のメニューは下にスライド🌱)
よもやま話その2
ここではほぼ毎週1話ずつ、食にまつわる何かしらを書いていきます。
シリーズで50〜100くらいになりそうな気がします。
過去の分は「野菜のあれこれ」コーナーに貼り付けてあります。
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今週はF1種の誤解②「タネは採れる」
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よもやま話その1ではF1種(※1)は悪い言葉ではないと書きました。
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それは F1種というのは ” 植物の性質(メンデルの法則)を活用したタネ ” というのが言葉の意味ですので「言葉そのものにネガティヴな意味は無い」ということをはっきりさせたかった為にそう書きました。
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それでは F1種がときに悪く言われる理由はなんでしょう?
よく耳にするのは「 F1種は2代目のタネがとれないのでしょう?」という言葉です。
これははんぶん正解ですが、はんぶん誤解です。
今日は ” はんぶん誤解” の方を書きます。
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きっと整理が必要ですね。
その1 F1種自体は悪いことばではない
その2 F1種でもタネは採れる
その3 タネが採れないF1種がある
その4 どうして雑種にするの?
その5 そもそもタネはどうやって実る?
その6 F1種のメリット、デメリット
こんな順番で書いていきますね。
(固定種、在来種の話はそのあとに😌)
今回はその2を書きます。
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F1種の誤解②タネは採れます
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実際に岐阜県の野村農園さんは10年ほど前ににタネメーカーから買ってきたF1種のタネを畑にまいて、そのうち良さそうな胡瓜を大きく育ててタネを採りました。
それからずっとタネ採りを繰り返しています。
F1種でもタネは採れます。
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それではどうして多くの農家さん(現代)はタネを採らないのでしょう?
(一部の野菜をのぞいて、タネ採りをしている農家さんは1万人に1人か2人くらいではないかと思います)
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タネを採らない理由は、 F1種から採った2代目のタネを畑にまくと、こんどは品種がバラバラになってしまうからです。
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その1で書いたメンデルさんが発見した法則は大きく2つあるのです。
▪︎ メンデルの法則①
雑種にすると1代目はそろって育つ(カタチ、大きさ、スピード)
▪︎ メンデルの法則②
2代目(これをF2と言ったりします)は雑種にしたそれぞれの親やご先祖がバラバラに顔を出す(白菜が出たり、小松菜が出たり)
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F1は1列まるごと収穫できますが、F2は何が出てくるか分からない。
なので農家さんは毎年タネを買うのです。
F1種はタネが採れないのではなく、効率を求めてタネを買っているわけですので、2代目のタネを採る理由がないのです。
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前回からの話を整理しますね。
▪︎ F1種は悪い言葉ではない
▪︎ 雑種にすると1代目はそろって育つ
▪︎ F1種でもタネは採れる
▪︎ だけれど2代目はバラけてしまう
▪︎ なのでタネを ” 採らない ”
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その3ではF1種の誤解③「タネが採れないF1種がある」を書きます。
※1 一代雑種(First Filial Generation)のタネ・・・大手タネメーカーが販売。畑にまくと1回目(1代目)に限り品質がある程度そろった野菜が収穫できるが、2代目にはある理由で期待できません。
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今日のメニュー🌱
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横山秀男さん
(埼玉県日高市女影、高麗)
メニューは予想です。
畑の状況しだいで欠品などあるかと思います。
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▪︎ わんぱく人参(在来種系)サラダ、スープ
▪︎ 三浦だいこん(固定種)煮物向き
▪︎ 紅芯だいこん(固定種)サラダ、漬物、ステーキ
▪︎ こまつな(自生、丸葉こまつな系)
▪︎ 信州高菜(固定種)
▪︎ 白菜(F1種)
▪︎ 菜の花
▪︎ パクチー(在来種)
▪︎ みずな(固定種)
▪︎ わさびな (固定種)
▪︎ ヤーコン (在来種)
▪︎ 生大豆(伝統種 : 青山在来、長年自家採種)100㌘150円
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のっぽファーム
(埼玉県飯能市川﨑 農家 : 北村さんご夫妻)
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▪︎ 里芋(栄養繁殖)
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【雑穀類】
▪︎ 黒豆(自家採種3年〜4年)600円
埼玉県小川町の風の丘ファームさんから譲り受けた黒大豆です(品種は不明?)。
それを毎年自家採種※ しています。
※ 自家採種・・・自分でタネ(この場合は大豆そのもの)を摂って翌年まくこと。
◾︎ 五穀ごはんの素(5種、自家採種) 600円
白米1合に対して大さじ1杯イメージ。
乾燥した雑穀を砕いてありますので水が浸透しやすく、白米と同じ時間で炊けます。
◾︎ 赤米(古代米、自家採種) 600円
古代赤米「神丹穂 (かんにほ)」。ご飯に少し混ぜて炊くだけで、ほのかにピンクに色づきます♪また風味も良く、もち米系なので、プチっとした噛み応えと、モチっとした食感をお楽しみいただけます!お赤飯よりも手軽に晴れの日の食卓を彩られてみてはいかがでしょう。ちょっとした手土産にも喜んでいただけると思います!リピーターの多いお米です(^_-)-☆籾の中身はレンガ色をしています。 (のっぽファームさんのホームページから抜粋)
▪︎ 紫裸もち麦(自家採種)600円
今は種を購入できなくなってしまった希少な品種のもち麦です。紫の穂が美しい大麦の仲間です。もちもちプチプチした食感。
一晩水に浸けて(2倍にふくらみます)、お米と一緒に炊いたり、水からコトコト、スープの具にしてもOK。茹でてサラダにトッピングしても良いです(北村真澄さんより)。
▪︎ 粟 (あわ)800円
畑のチーズとも呼ばれる雑穀です。鉄分が多く含まれています。乳の出を良くするとも言われており、産後の回復期にもお勧めの雑穀です。大きめのボウルに入れ水でかき混ぜながら浮くゴミを流すことを数回繰り返し、金属製の粉ふるいなど目の細かいザル(または布巾を敷いたザル)で水切りしてからお使いください。炊いたもちあわに軽く塩味をつけ刻んだレーズンやクルミ、干し柿などを加えて丸めればかわいい和菓子が出来上がります。きな粉をかけて召し上がれ♪もちきびと同様にもお使いいただけます (のっぽファームさんのホームページから抜粋)
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オルト・グラッツィア
(埼玉県飯能市小久保、農家 : 坂本さんご夫妻)
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▪︎ レタス(固定種※ 世間も固定種のはず)
▪︎ わさび菜(固定種)サラダ、辛め
▪︎ クレソン(固定種)
▪︎ パクチー(固定種)
▪︎ 赤い水菜(固定種:紅法師)サラダ、炒め物
▪︎ からし菜(固定種、品種 : ディアス)サラダ
辛味はほとんどありません。
旨味があります。
▪︎ ほうれん草 (F1種)
▪︎ ちぢみ菜(固定種)こまつなの様な使い方
▪︎ 山東菜(固定種)炒め物、スープほか
▪︎ スティックブロッコリー(F1種または固定種)
▪︎ 源助大根(固定種)煮物向き
▪︎ 宮重大根(固定種)万能使い
▪︎ 長崎赤かぶ(固定種)サラダOK
▪︎ 飛鳥赤根かぶ(固定種)サラダOK
▪︎ 万木かぶ(固定種)サラダOK
▪︎ 日野菜かぶ(固定種)お漬物がオススメ
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ベジガーデン佑喜 天野雅光さん
(山梨県都留市つる)
▪︎ 黒田五寸にんじん (固定種または自家採種)
▪︎ 水掛菜(自家採種)
▪︎ 日本ほうれん草(固定種)
▪︎ 岩手みどり豆(生の大豆、自家採種数年)100㌘150円
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島村農園さん
(千葉県成田市三里塚)
戦争中に移り住んできた先輩方が森を切り開いて畑にしました。
当時は機械もなく、おそらくスコップなどでしょうか、、人の手で開墾されたと聞きます。
そうして以来今まで農薬を使わずに来た土地です。
農薬は戦後の文化ですので、この畑には農薬も化学肥料も歴史的に入っていないことになるのですね(風で飛んでくることはあるかもしれません)。
そうした土地を今でも守って3代目になります。
▪︎ すずほっくり(ホクホク系サツマイモ)
▪︎ 紅はるか(ネットリ系サツマイモ)
▪︎ 里芋(千葉丸)
▪︎ 長ネギ( F1種)
▪︎ ほうれん草(F1種)アク無し、甘い
▪︎ 生姜(栄養繁殖)裸で常温保存
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小塙 勝さん
(茨城県小美玉市)
▪︎ れんこん(品種 : かなすみ8号)100㌘100円計算
機械での収穫が難しくカタチがそろわず色も良くない(ボクはこれを美しいと思います)ために作り手が激減したと聞きました。
父が育てたレンコン畑を息子さんが引き継いで守っています。
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どんぐり牧場さん
(山梨県笛吹市一宮)
◾︎ ときめき卵 1個60円
平飼い、遺伝子組み換え不使用
やさしい味わいで、生食でも臭みがありません。
毎週産みたてが届きます🌱
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有機農園 ねぎぼうず
(千葉県南房総市海老敷 農家 : 根岸典好さん)
※ご予約販売のみ(毎週水曜日の夜〆切)
◾︎ コシヒカリ (新米)
玄米 2キロ1600円
白米 2キロ1700円
◾︎ ササニシキ (新米)
玄米 2キロ1600円
白米 2キロ1700円
各種3キロ、5キロ、10キロも出来ます。
ぶづき米はありません。
▪︎ もち米もご予約出来ます🌱
25年間農薬・化学肥料を使わずに田んぼの味と日本の風景を守ってこられました。
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北産
(北海道厚岸郡浜中町)
◾︎ 浜中こんぶ 600円
のっぽファームさん(埼玉県飯能市)がお付き合いしている昆布生産者さんです。
規格外を大量に仕入れたものをのっぽさんがカットして袋に詰めてくださっています。
現地では昆布の幅で1等品、2等品、3等品と分けていき、それぞれの両端を切り離して正規品にします。
その時の両端を集めた規格外こんぶですので、味は同じでお手頃価格です。
浜中町では街をあげて ” 除草剤を使わない ”
昆布を干すときに下に除草剤を撒くことが問題視されているとのこと。
北産さんの昆布はその点でも安心です。
浜中昆布の特徴は葉肉が薄いことです。
ダシだけでなく、食べられます。
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海の精
(東京都大島町、伊豆大島)
▪︎ 自然海塩 (あらしお) 464円
煮物、スープ、お漬物、枝豆など「溶かす」料理に。
逆に、炒め物、チャーハン、ステーキの下味、サラダなど「パラパラ」したい時には向きません→海の精「やきしお」
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月田商店の野菜はすべて農薬不使用です。
8割〜9割が ” 昔ながらの野菜 ” (固定種、在来種)。
タネを自家採種(自分でタネを採って来年まくこと)しているものもあります。
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埼玉県飯能市、日高市にはそうした伝統野菜を作る文化が残っており月田商店のお付き合いの中心にもなっています。
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埼玉県の野菜は直接もらって来ます。
山梨県、千葉県、岐阜県、山口県からは直送で練馬のヤマト運輸さん(谷原)に届くので、埼玉県の帰り道に最後に寄ってから蜻蛉さんに向かいます。
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元気な土と、元気なタネと、鮮度もベストを尽くします。
昔の農法は育ちも遅く、収穫期もずれるために収穫作業も時間がかかります。
それを考えに入れた価格になりますが、極力バラで頂いてきてそれを皆様にバラで手に取って頂くことで高品質なものをある程度低価格で販売したいと考えています。
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ポップが無かったり(今年はもう少し工夫します)。枯れ葉や虫食いも混ざったままですが、皆様と一緒に工夫して ” ひとつの文化 ” を光が丘に創りたいと考えていますので、良かったらお付き合いください。