2月26日(日)世田谷 ” 上町(かみまち) ” にて販売 今日のメニューはこちら🌱
今日もいつもの場所にお邪魔させて頂きます。
昨日練馬区で販売させて頂いた残りをお持ちしていますのでバランスはいつも不安定です。
1日鮮度が落ちていますので、葉物は気持ちお値引き、根菜など大丈夫なものは定価にてお付き合いください。
時 間 : 10時30分〜12時
場 所 : 世田谷区世田谷2-14-7
※ カフェYOUR DAILY COFFEEさんの横を入った路地裏です。
ほとんどがバラ売りです。
袋に入っているものもだいたいバラ販売OKです。
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(今日のメニューは下にスライド🌱)
ここではよもやま話と題して食にまつわる話を50〜100話ほど、ほぼ毎週書いていきます。
未来はアニメーション動画にしたいという野心ですので、伝わりにくい場合は今無理に読まなくて大丈夫です🙇♂️
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よもやま話その1とその2では、
誤解① F1種は言葉自体は悪者ではない
誤解② F1種でもタネは採れる※
ということを書きました。
※ 2代目はバラバラになるために採らないだけです。
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そして今回は誤解③
” タネが採れない F1種がある ”
F1種にネガティブなイメージを持つとしたらコレです。
よもやま話その7で詳しく書く予定ですが、F1種はかならず雑種にしなければいけません。
雑種にするためには、他人の花粉が自分のめしべに着く必要があります。
そのときに邪魔になってくるのが自分のおしべです。
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自然界では、
①自分のおしべが作った花粉が
②自分のめしべ着いてしまうと
③自分の子供を作ってしまう(雑種にならない)
※ 「しまう」はF1種を作りたい側の視点
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そこでF1種が流行り始めた戦前では、
①おしべを ” 人の手で ” ひとつひとつ取り除く
(めしべが残っていれば受粉できる)
②横に別の親戚野菜を並べて
③ミツバチをはなつ
④ある程度ミツバチが飛び交ったら
⑤横の親戚野菜はブルドーザーでつぶして
⑥おしべを取り除いた方だけを残してタネを育てる
⑦無事に雑種になり、F1種の出来上がり
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” 人の手でおしべだけを取り除く” というのはとても大変なことだったそうです。たくさんのパートさんを1日だけ雇っていっせいに行う必要があったのだとか。
そこで活かされたのが ” 雄性不稔(ゆうせいふねん) ” です。
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1940年ごろ、アメリカの農家さんが赤玉ねぎの畑で奇妙な花を見つけました。
その赤玉ねぎの花はめしべは元気なのに ” おしべだけがクシャクシャ ” でした。
つまり花粉をつくれない花でした。
農家さんはその花(めしべだけは元気)に他の赤玉ねぎの花粉をつけてタネを採りました。
そうすると驚いたことに、まいたタネからはすべて ” おしべがクシャクシャ ” 花が咲きました。
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あとで解ったことですが、これは母親(めしべ)の性質が遺伝していく自然界の仕組みでした。
そして ” おしべがクシャクシャ ” な花(野菜)を ” 雄性不稔(ゆうせいふねん)と呼ぶようになりました。
文字通り、雄(おしべ)の性質が稔らないと言う意味です。
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雄性不稔は1940年ごろに急に登場したわけではありません。
昔から植物界に起こっていたものを人が発見して活用し始めたというだけです。
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雄性不稔の登場で、F1種はとてもつくりやすくなりました。
今では多くの野菜で雄性不稔を見つけて活用していると言われています。
スーパーや道の駅に並んでいる野菜、月田商店でも F1種は扱っています。
F1種がすべて雄性不稔を活用しているかどうかはひとつひとつタネメーカーにメールで問い合わせると解ったりします(返答が無い場合もあります)。
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今日はここまでにします。
雄性不稔のくわしい話は、
その4 ” 雄性不稔あぶない派 ” の意見
その5 ” 雄性不稔だいじょうぶ派 ” の意見
それぞれ来週、再来週で書く予定です。
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では、今日もよろしくお願い致します🌱
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今日のメニュー🌱
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横山秀男さん
(埼玉県日高市女影、高麗)
▪︎ 紅芯大根(在来種)サラダ、酢漬け、ステーキ
▪︎ 信州高菜(固定種)漬物、油炒め
▪︎ みずな
▪︎ きくいも(固定種)サラダ、醤油漬け、キンピラ
▪︎ ヤーコン(固定種)サラダ、キンピラ
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のっぽファーム
(埼玉県飯能市川﨑 農家 : 北村さんご夫妻)
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▪︎ 菊芋(固定種)特にキンピラがオススメ
【雑穀類】
▪︎ 黒豆(自家採種3年〜4年)600円
埼玉県小川町の風の丘ファームさんから譲り受けた黒大豆です(品種は不明?)。
それを毎年自家採種※ しています。
※ 自家採種・・・自分でタネ(この場合は大豆そのもの)を摂って翌年まくこと。
◾︎ 五穀ごはんの素(5種、自家採種) 600円
白米1合に対して大さじ1杯イメージ。
乾燥した雑穀を砕いてありますので水が浸透しやすく、白米と同じ時間で炊けます。
◾︎ 赤米(古代米、自家採種) 600円
古代赤米「神丹穂 (かんにほ)」。ご飯に少し混ぜて炊くだけで、ほのかにピンクに色づきます♪また風味も良く、もち米系なので、プチっとした噛み応えと、モチっとした食感をお楽しみいただけます!お赤飯よりも手軽に晴れの日の食卓を彩られてみてはいかがでしょう。ちょっとした手土産にも喜んでいただけると思います!リピーターの多いお米です(^_-)-☆籾の中身はレンガ色をしています。 (のっぽファームさんのホームページから抜粋)
▪︎ 紫裸もち麦(自家採種)600円
今は種を購入できなくなってしまった希少な品種のもち麦です。紫の穂が美しい大麦の仲間です。もちもちプチプチした食感。
一晩水に浸けて(2倍にふくらみます)、お米と一緒に炊いたり、水からコトコト、スープの具にしてもOK。茹でてサラダにトッピングしても良いです(北村真澄さんより)。
▪︎ 粟 (あわ)800円
畑のチーズとも呼ばれる雑穀です。鉄分が多く含まれています。乳の出を良くするとも言われており、産後の回復期にもお勧めの雑穀です。大きめのボウルに入れ水でかき混ぜながら浮くゴミを流すことを数回繰り返し、金属製の粉ふるいなど目の細かいザル(または布巾を敷いたザル)で水切りしてからお使いください。炊いたもちあわに軽く塩味をつけ刻んだレーズンやクルミ、干し柿などを加えて丸めればかわいい和菓子が出来上がります。きな粉をかけて召し上がれ♪もちきびと同様にもお使いいただけます (のっぽファームさんのホームページから抜粋)
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オルト・グラッツィア
(埼玉県飯能市小久保、農家 : 坂本さんご夫妻)
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▪︎ ほうれん草 (F1種)
▪︎ ちぢみ菜(固定種)こまつなの様な使い方
▪︎ スティックブロッコリー(F1種または固定種)
▪︎ 宮重大根(固定種)万能使い
▪︎ 飛鳥赤根かぶ(固定種)サラダOK
▪︎ 万木かぶ(固定種)サラダOK
▪︎ 里芋(栄養繁殖)
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ベジガーデン佑喜 天野雅光さん
(山梨県都留市つる)
▪︎ 黒田五寸にんじん (固定種または自家採種)
▪︎ 水掛菜(自家採種)
▪︎ 日本ほうれん草(固定種)
▪︎ 岩手みどり豆(生の大豆、自家採種数年)100㌘150円
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島村農園さん
(千葉県成田市三里塚)
戦争中に移り住んできた先輩方が森を切り開いて畑にしました。
当時は機械もなく、おそらくスコップなどでしょうか、、人の手で開墾されたと聞きます。
そうして以来今まで農薬を使わずに来た土地です。
農薬は戦後の文化ですので、この畑には農薬も化学肥料も歴史的に入っていないことになるのですね(風で飛んでくることはあるかもしれません)。
そうした土地を今でも守って3代目になります。
▪︎ すずほっくり(ホクホク系サツマイモ)
▪︎ 里芋(千葉丸)
▪︎ キャベツ(F1種)
▪︎ 生姜(栄養繁殖)これで、今季終了になります。
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小塙 勝さん
(茨城県小美玉市)
▪︎ れんこん(品種 : かなすみ8号)100㌘100円計算
機械での収穫が難しくカタチがそろわず色も良くない(ボクはこれを美しいと思います)ために作り手が激減したと聞きました。
父が育てたレンコン畑を息子さんが引き継いで守っています。
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どんぐり牧場さん
(山梨県笛吹市一宮)
◾︎ ときめき卵 1個60円
平飼い、遺伝子組み換え不使用
やさしい味わいで、生食でも臭みがありません。
毎週産みたてが届きます🌱
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有機農園 ねぎぼうず
(千葉県南房総市海老敷 農家 : 根岸典好さん)
※ご予約販売のみ(毎週水曜日の夜〆切)
◾︎ コシヒカリ (新米)
玄米 2キロ1600円
白米 2キロ1700円
◾︎ ササニシキ (新米)
玄米 2キロ1600円
白米 2キロ1700円
各種3キロ、5キロ、10キロも出来ます。
ぶづき米はありません。
▪︎ もち米もご予約出来ます🌱
25年間農薬・化学肥料を使わずに田んぼの味と日本の風景を守ってこられました。
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北産
(北海道厚岸郡浜中町)
◾︎ 浜中こんぶ 600円
のっぽファームさん(埼玉県飯能市)がお付き合いしている昆布生産者さんです。
規格外を大量に仕入れたものをのっぽさんがカットして袋に詰めてくださっています。
現地では昆布の幅で1等品、2等品、3等品と分けていき、それぞれの両端を切り離して正規品にします。
その時の両端を集めた規格外こんぶですので、味は同じでお手頃価格です。
浜中町では街をあげて ” 除草剤を使わない ”
昆布を干すときに下に除草剤を撒くことが問題視されているとのこと。
北産さんの昆布はその点でも安心です。
浜中昆布の特徴は葉肉が薄いことです。
ダシだけでなく、食べられます。
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海の精
(東京都大島町、伊豆大島)
▪︎ 自然海塩 (あらしお) 464円
煮物、スープ、お漬物、枝豆など「溶かす」料理に。
逆に、炒め物、チャーハン、ステーキの下味、サラダなど「パラパラ」したい時には向きません→海の精「やきしお」
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月田商店の野菜はすべて農薬不使用です。
そのうち8割〜9割が ” 昔ながらの野菜 ” (固定種、在来種)。
タネを自家採種(自分でタネを採って来年まくこと)しているものもあります。
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埼玉県飯能市、日高市にはそうした伝統野菜を作る文化が残っており月田商店のお付き合いの中心にもなっています(毎週土曜日、直に受け取って来ます)。
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山梨県、千葉県からは直送で練馬のヤマト運輸さん(谷原)に届くので、埼玉県の帰り受け取っています。
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元気な土と、元気なタネと、鮮度もベストを尽くします(日曜日は1日鮮度が落ちます)。
昔の農法は育ちも遅く、収穫期も畑の中で1個1個ずれるために収穫にも畑の管理にも時間がかかります。
それを考えに入れた価格になりますが、虫食いのや枯れた葉っぱごとバラで頂いてきて、それを皆様にバラで手に取って頂くことで高品質なものをある程度低価格で販売したいと考えています。
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ポップが無かったり(今年はもう少し工夫します)。枯れ葉や虫食いも混ざったままですが、良かったらお付き合いください。