3月12日(日)上町にて販売🌱 今日のメニュー

今日もいつもの場所へお邪魔させて頂きます。

土曜日に畑でもらってきた野菜たちです。

月田商店は冷蔵庫を持たないため、特にこれからの季節は鮮度が落ちます。

それもありまして午前中の販売です。

場 所 : 世田谷区世田谷2-14-7

時 間 : 10時30分〜12時

ほとんどがバラ売りでOKです。

袋に入っているものもだいたいバラ販売OKです。

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(今日のメニューは下にスライド🌱)

ここではよもやま話と題して食にまつわる話を50〜100話ほど、ほぼ毎週書いていきます。

書いたものは ” 野菜のあれこれ ” コーナーに貼り付けています。

言葉では伝わりにくい世界。

未来はアニメーション動画にしたいという野心ですので、伝わりにくい場合は今無理に読まなくて大丈夫です🙇‍♂️

(今日の販売メニューは下にスライド)

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今週のよもやま話

その5  雄性不稔(ゆうせいふねん)だいじょうぶ派の意見①「多様性のかくとく説」

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生まれたときから雄シベがクシャクシャ(あるいは無い)ものを雄性不稔と呼びます。

雄性不稔は遺伝子のバグなので危険とする意見に対して、「植物としての多様性」に注目する考えがあります。

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たとえば浜大根という大根は高い割合で雄性不稔があるそうです。

他の野菜では数万株、数十万株に1個見つかるような雄性不稔ですが、少なくともこの浜大根ではありふれて雄性不稔が見つかる様です。

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この現象はもはや遺伝子のバグではなく、遺伝子を多様化させて全滅を防ぐ「生き残り戦略」だとも考えられます。

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数年前、世界中でバナナが全滅するかも!?という噂が流れました。

世界中のバナナのほとんどはキャベンディッシュという1つの品種です。

そのキャベンディッシュに特有の(?)病気が世界中に蔓延するかもしれないと言う様な噂でした。

同じ種類しか存在しないと、いざという時に絶滅してしまいます。

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ミジンコは雌(メス)がメスを産む「100%メスだけの社会」ですが、池が枯れてくると雄(オス)を産んでSEXによって多様化するそうです。

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SEX = 多様性のかくとく

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35億年ほど前までは生き物はすべて単細胞生物なる者で、自らコピー(分裂)することで数を増やしていたそうです。

アメーバも単細胞生物です。

彼らがボクたちのご先祖様だと言われています。

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そして35億年ほど前、海に変化が起きました。大きなひとつの大陸が今のカタチ(ユーラシア、北アメリカ、南アメリカ、オーストリアetc )に分かれて海がいくつかに分断されました。

太平洋、大西洋、日本海、地中海など、その海流などの影響で微妙に栄養に差ました。

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ここではじめて自らをコピーする生き方(単細胞生物)から他の者と交わる生き方(多細胞生物)になった。

これがSEXの起源だと言われています。

男(オス、雄花)と女(メス、雌花)がいるのは「いざという時に絶滅しない」ためなのですね。

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という訳で、雄性不稔も「多様化する戦略」かもしれない。

というのがひとつの意見です。

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だいじょうぶ派にはもうひとつの意見があります。

ボクたちは「栄養」を食べているのであって「性質」を食べているのでは無い、という考え方です。

それはまた来週に🌱

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では、今日も今日もよろしくお願い致します。

すべて農薬は使っていません。

タネも8割〜9割は固定種や在来種です。

では後ほど。

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今日のメニュー🌱

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横山秀男さん

(埼玉県日高市女影、高麗) 

横山さんは土着(※ )の微生物を一度発酵して増やしてから元の畑に戻すことをします。

その畑その野菜の特徴をさらに増やす。

横山さんの野菜には「野生」を感じます。

※ 土の中に暮らす微生物たちの世界はその畑ごとに違うとされています。農業ではそれを ” 土着(どちゃく) ” と言います。

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横山さんのメニューは、今日の畑の育ち具合と収穫時間によります→埼玉県を出るときにLINE致します(ゆとりがあれば)。

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予想は、

▪︎ 茎にんにく

▪︎ 紅芯だいこん

▪︎ わんぱく人参

▪︎ 菜の花

▪︎ のらぼう菜

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こころファーム

(埼玉県日高市田木 横田浩行さん)

勉強熱心で几帳面な性格だと感じます。

今年は三浦大根があまり大きく育たなかったため「切干しだいこん」がほとんど作れていないのが個人的に残念、、来年はいかに。

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▪︎ 黒田五寸にんじん(固定種)

 味が濃いめの人参です。

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のっぽファーム

(埼玉県飯能市川﨑 農家 : 北村さんご夫妻)

横山秀男さんとは似ている様で少し違うアプローチ。

草を抜かない畑なのは一緒ですが、のっぽファームさんの野菜には「やさしさ」を感じます。

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メニュー

▪︎ 色々な菜の花(品種未定)

 採れたての菜の花は柔らかく、サラダでも良いくらいです。さっと炒め、お浸し、お味噌汁、菜飯など。

【雑穀類】

▪︎ 黒豆(自家採種3年〜4年)600円

 埼玉県小川町の風の丘ファームさんから譲り受けた黒大豆です(品種は不明?)。

それを毎年自家採種※ しています。

※ 自家採種・・・自分でタネ(この場合は大豆そのもの)を摂って翌年まくこと。

◾︎ 五穀ごはんの素(5種、自家採種) 600円

 白米1合に対して大さじ1杯イメージ。

 乾燥した雑穀を砕いてありますので水が浸透しやすく、白米と同じ時間で炊けます。

◾︎ 赤米(古代米、自家採種) 600円

 古代赤米「神丹穂 (かんにほ)」。ご飯に少し混ぜて炊くだけで、ほのかにピンクに色づきます♪また風味も良く、もち米系なので、プチっとした噛み応えと、モチっとした食感をお楽しみいただけます!お赤飯よりも手軽に晴れの日の食卓を彩られてみてはいかがでしょう。ちょっとした手土産にも喜んでいただけると思います!リピーターの多いお米です(^_-)-☆籾の中身はレンガ色をしています。 (のっぽファームさんのホームページから抜粋)

▪︎ 紫裸もち麦(自家採種)600円

 今は種を購入できなくなってしまった希少な品種のもち麦です。紫の穂が美しい大麦の仲間です。もちもちプチプチした食感。

 一晩水に浸けて(2倍にふくらみます)、お米と一緒に炊いたり、水からコトコト、スープの具にしてもOK。茹でてサラダにトッピングしても良いです(北村真澄さんより)。

▪︎ 粟 (あわ)800円

 畑のチーズとも呼ばれる雑穀です。鉄分が多く含まれています。乳の出を良くするとも言われており、産後の回復期にもお勧めの雑穀です。大きめのボウルに入れ水でかき混ぜながら浮くゴミを流すことを数回繰り返し、金属製の粉ふるいなど目の細かいザル(または布巾を敷いたザル)で水切りしてからお使いください。炊いたもちあわに軽く塩味をつけ刻んだレーズンやクルミ、干し柿などを加えて丸めればかわいい和菓子が出来上がります。きな粉をかけて召し上がれ♪もちきびと同様にもお使いいただけます (のっぽファームさんのホームページから抜粋)

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オルト・グラッツィア

(埼玉県飯能市小久保、農家 : 坂本さんご夫妻)

好奇心と挑戦の毎日。

いろいろな植物に興味がありカタカナの野菜(西洋野菜)や果物にもチャレンジしています。

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▪︎ 白菜の菜の花(固定種)

▪︎ のらぼう菜(固定種)炒め物のイメージ

 見た目は他の菜の花たちと似ていますが、食味はキャベツに近いように感じます。油炒めが合うと思います。

▪︎ わさび菜(固定種)サラダ、辛め

▪︎ クレソン(固定種)

▪︎ 紫からし菜(固定種、品種 : ディアス)サラダ

 辛味はほとんどありません。

 旨味があります。

▪︎ ちぢみ菜(固定種)こまつなの様な使い方

▪︎ スティックブロッコリー(固定種)

▪︎ 子持ち高菜(固定種)炒め物、スープなど

▪︎ 白馬かぶ(F1種)サラダ、炒め、煮物

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ベジガーデン佑喜 天野雅光さん

(山梨県都留市つる)

▪︎ 黒田五寸にんじん (固定種または自家採種)

▪︎ 水掛菜の花芽(自家採種)

 水掛菜のてっぺんに育った花芽を摘んでいただきました。ここが柔らかいのです。炒め物、お味噌汁、スープ、お浸しなど。

▪︎ 日本ほうれん草(固定種)

 茶色く枯れた葉先ごと食べられます。

 もう時期は終わりですので甘みは少なくなっていると思います。

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島村農園さん

(千葉県成田市三里塚)

昔は森だった場所をみんなで畑にしました。

この地を守って3代目。

自家用にいろいろな果物の木もあり、鶏がいて豚がいて、食べるものはだいたい揃うご一家です。

▪︎ すずほっくり(ホクホク系サツマイモ)

▪︎ 紅はるか(ネットリ系サツマイモ)

▪︎ 里芋(千葉丸)

▪︎ 小さなブロッコリー(F1種)

 てっぺんの大きなブロッコリーを収穫したあと、横に小さなブロッコリーがいくつも育ちます。柔らかいと思いますので調理時間は短めに。

▪︎ ゴボウ(固定種 品種 : 柳川理想)

 ゴボウは太いほど ” 柔らかい ” 

 柔らかくて優しい味わいです。

 長さはカット致します。量り売りでOKですのでいったんそのままレジにお持ちください。

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有機農園 ねぎぼうず

(千葉県南房総市海老敷 農家 : 根岸典好さん)

※ご予約販売のみ(毎週水曜日の夜〆切)

白米で食べると「甘さ」を感じます。

ボクの甥っ子もパクパク食べたとLINEが届きました。

◾︎ コシヒカリ  白米、玄米

◾︎ ササニシキ  白米、玄米

◾︎ ツキノモチ  白米、玄米

25年間農薬・化学肥料を使わずに田んぼの味と日本の風景を守ってこられました。

コシヒカリはモッチリ、ササニシキはさっぱり、ツキノモチは「もち米」です。

玄米は1キロ800円(ツキミモチは900円)

白米は1キロ850円(ツキミモチは950円)

ご予約の単位は2キロ、3キロ、5キロ、10キロ

※ お米は横山秀男さんのお米もまだご予約出来ます。

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北産

(北海道厚岸郡浜中町)

◾︎ 浜中こんぶ 600円

 のっぽファームさん(埼玉県飯能市)がお付き合いしている昆布生産者さんです。

規格外を大量に仕入れたものをのっぽさんがカットして袋に詰めてくださっています。

現地では昆布の幅で1等品、2等品、3等品と分けていき、それぞれの両端を切り離して正規品にします。

その時の両端を集めた規格外こんぶですので、味は同じでお手頃価格です。

浜中町では街をあげて ” 除草剤を使わない ” 

昆布を干すときに下に除草剤を撒くことが問題視されているとのこと。

北産さんの昆布はその点でも安心です。

浜中昆布の特徴は葉肉が薄いことです。

ダシだけでなく、食べられます。

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海の精

 (東京都大島町、伊豆大島)

▪︎ 自然海塩 (あらしお) 464円

 煮物、スープ、お漬物、枝豆など「溶かす」料理に。

  逆に、炒め物、チャーハン、ステーキの下味、サラダなど「パラパラ」したい時には向きません→海の精「やきしお」

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仕入れている野菜について、また仕入れの仕組み

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月田商店の野菜はすべて農薬不使用です。

そのうち8割〜9割が ” 昔ながらの野菜 ” (固定種、在来種)。

タネを自家採種(自分でタネを採って来年まくこと)しているものもあります。

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埼玉県飯能市、日高市にはそうした伝統野菜を作る文化が残っており月田商店のお付き合いの中心にもなっています(毎週土曜日、直に受け取って来ます)。

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山梨県、千葉県からは直送で練馬のヤマト運輸さん(谷原営業所)に届くので、埼玉県の帰り受け取っています。

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元気な土と、元気なタネと、鮮度もベストを尽くします(日曜日は1日鮮度が落ちます)。

昔の農法は育ちも遅く、収穫期も畑の中で1個1個ずれるために収穫にも畑の管理にも時間がかかります。

それを考えに入れた価格になりますが、虫食いのや枯れた葉っぱごとバラで頂いてきて、それを皆様にバラで手に取って頂くことで高品質なものをある程度低価格で販売したいと考えています。

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ポップが無かったり(今年はもう少し工夫します)。枯れ葉や虫食いも混ざったままですが、お付き合いくださると嬉しいです。