食のそもそも話 16 ✳︎固定種とF1種を ” 種屋さん目線 ” でくらべる
F1種は儲けられる。
固定種は儲けられない。
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F1種のタネは畑にまいたら1回で終わりですので、翌年もその次の年もタネが売れます。
理由は再現性が無いためです。
F1種は掛け合わせたタネですので、そこからタネを採って翌年まいたとしても、それまでに掛け合わされたいくつかの野菜が畑にバラバラに顔を出す(※ )ため生産性が悪くなってしまいます。
※ たとえば、ちがう品種の小松菜、あるいはチンゲンサイの様なものが顔を出したりetc.
なので毎年農家さんにタネを売れます。
こうして大手タネメーカーはマーケットを獲得して来ました。
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一方、固定種のタネはそこからタネを採って翌年畑にまいても同じ野菜が顔を出します。
F1種とちがってそれぞれが個性野菜なので、大きさや育ち方は少しずつちがうのですが、それでも同じ野菜がそろって顔を出します。
1度そのタネを育ててうまくタネ採りを続ければずーっと同じ野菜を作れます。
固定種のタネ屋さんは「うまくタネを採ってね♪」
アドバイスまでしてくださるでしょう。
商売っ気は半分といったところでしょうか。
※ タネを採る時期、保存の仕方などで翌年の発芽率が変わるとのことで、うまくいかない場合は種屋さんからまた買い足しています(農家さん談)。
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「タネを制する者は世界を制する」
という言葉があるそうですが、これはF1種の大手タネメーカーの話です。
固定種の種屋さんは今では数えられるほど。
野口種苗さん(飯能市)、たねの森さん(日高市)、自然農法国際研究開発センター(長野県)etc.
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儲けにならないビジネスモデルでも、自然体でもくもくと続けています。