食のそもそも話 30 ✳︎ 大切なキーワード「元素」と「ミネラル」

海と身体をつなげているのが元素です。
” 元素 ” と聞くだけで眠くなる方もいるかもしれませんね。
ですが、ミネラルという言葉にすると食べ物のイメージになりますね。

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今回は海と身体編のキーワードになるこの2つを先に説明させてください。
海とボクらとの関係は次回に。

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まず、元素というのはあらゆる物(すべての生き物も、黒板もチョークも、空気も水も土も、宇宙空間も)を出来る限り細かくした最小のパーツです。
もうそれ以上は分けられないものだと考えましょう。
理科の教科書でスイヘイリーベボクノフネ。
あれです。
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全部で118種、中でも天然に存在していたものが94種、と言われますが、月田商店ではざっくり約100種と表現します。
その約100種の元素の組み合わせですべてのものが出来ていると言われています。

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たとえば
水→H (水素)+ (酸素) etc
空気→O (酸素)+N (窒素)etc
ガラス→O (酸素)+Si (ケイ素)etc
包丁は→Fe (鉄)+Cr (クロム)+C (炭素)etc
宇宙空間→H (水素)+He (ヘリウム)

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では、ボクたち人間の身体は?
一般に知られるデータによると、
1位 酸素 65%
2位 炭素 18%
3位 水素 10%
4位 窒素 3%
5位 カルシウム 1.5%
6位 リン 1.0%
7位以降、硫黄、カリウム、ナトリウム、塩素、マグネシウム、鉄、亜鉛、ルビジウム、ストロンチウム、、水銀、、ヒ素、、、金、銀、、、ウラン、カドミウム、、etc

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ボクたちの身体は実に多くの元素で出来ています。
これは人間が特別なのではなく、天然のものはすべて約100種(とは言い切れないにしても)で出来ていると考えられます。

天然のもの→犬、猫、まな板、紙、無添加のダシetc.

逆に人工のものは数種類の元素で出来ています。

人工のもの→ガラス、包丁、プラスチック、添加物etc

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さて、ここまで読んで勘の良い方はお気付きかもしれませんが、酸素、炭素、水素、窒素、この4つが地球上ではとても幅をきかせています。
水も、空気もそうですが、ボクらの身体の上位4つも酸素、炭素、水素、窒素、これで96%になります。

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そこで先人が考えたのが「ミネラル」という言葉です。
約100種の元素のうち、酸素、炭素、水素、窒素は「4大元素」として分けて表現、それ以外の約96種をひとくくりにして「ミネラル」と呼ぶことにしました。

※ 正確には、ミネラルとはボクらの身体を構成している元素から4大元素を除いて、さらにそのなかで身体に「役に立つ」元素をミネラルと呼ぶとされています。

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今回は大切な言葉の説明でした。
元素、ミネラル、これからこの2つの言葉を使って海とボクらの関係を書いていきます。