【八百屋とたね9】固定種の価値を探る / 野生が生む『フィトケミカル』📙
この動画では、固定種の野菜がなぜ味が濃いのか、そして健康上のメリットは何なのかについて、「フィトケミカル」というキーワードを軸に録音してみました。
1. 固定種とF1種の味の違い [02:11]
• F1種(一代交配種): 一般的に甘さや柔らかさ、病気への強さなど「食べやすさ」や「作りやすさ」を追求して品種改良されています。そのため、苦みや渋みが取り除かれ、すっきりとした(人によっては薄いと感じる)味になる傾向があります [05:17]。
• 固定種: 昔ながらの種で育つ野菜は、植物本来の生きる力が残っています。単なる甘さだけでなく、苦みや渋みといった成分が含まれており、それが複雑に混ざり合うことで「味が濃い」「個性的」な旨味として感じられます [06:07]。
2. フィトケミカル(植物化学成分)とは? [06:40]
フィトケミカル(植物:Phyto、化学:Chemical)とは、植物が自身の命を守るために自ら作り出す化学成分の総称です [07:15]。
• 成分の正体: 種類は数千から数万に及び、ポリフェノールやリコピン、カプサイシンなどもその一種です [08:13]。
• 主な役割:
• 日焼け止め: 太陽光の刺激から身を守るためにポリフェノールを作ります。そのため、守られたハウス栽培よりも、過酷な外の環境で育つ「路地栽培」の野菜の方が、より多くのフィトケミカルを生成します [09:51]。
• 錆止め(抗酸化作用): 光合成による酸化を防ぐために生成されます [11:32]。
• 武器とサイン: 虫に食べられた際に毒(攻撃)として、あるいは香りの成分(信号)として放出し、外敵を撃退したり仲間や天敵を呼んだりします [14:22]。
3. なぜ人間はフィトケミカルを「美味しい」と感じるのか [19:34]
本来、フィトケミカルは植物が外敵を遠ざけるための「微弱な毒」です。しかし、人間がこれを摂取すると以下のような反応が起こります。
• 免疫のスイッチ: 微弱な毒が体内に入ることで、人間の体が「外敵が来た」と良い意味で勘違いし、眠っていた免疫機能(健康スイッチ)がオンになります [20:44]。
• 味覚の刺激: 私たちの味覚は、このフィトケミカルによる刺激を「味の深み」や「複雑な味わい」として、本能的に「美味しい」と感じるようにできています [21:22]。
まとめ [21:46]
野菜が野生(固定種 / 在来種)であればあるほど、過酷な環境を生き抜くために多様なフィトケミカルを作り出します。それが野菜本来の「味の濃さ」となり、食べる人の免疫力を高める価値に繋がっていると考えられます。

