「中身」に等価値をつけたい

 月田商店は2020年9月25日に東京都練馬区光が丘でオープンしました。5ヶ月が経った今、あらためて方針のひとつをここに書いてみます。

「野菜の中身に等価値をつけたい」


 10年前に八百屋の世界に入り、野菜は大きく2種類あることを知りました。「生産性を求める野菜」と「ゆっくりじっくり育つ野菜」です。


月田商店で扱う野菜は後者です。


 手を結んでいる10数軒の農家さんたちは、野菜の個性と健康を大切に考えています。農薬や化学肥料で育つ野菜は見た目は綺麗ですが、味はどうでしょうか?健康的な野菜だと胸を張って言えるでしょうか?


 都会育ちの僕たちは畑で寒さに枯れた野菜を知りません。葉先は枯れ、それでも太陽のチカラと土の栄養をたっぷりと吸ってなんとか生き抜いている野菜のチカラ強い味わいを知っている人は、今ではごくごくわずかだと思います。


 不格好で美しい野生の野菜は、カタチではじかれて市場には出回らず、道の駅でも難しく、農家さん自身や近隣の方々が密かに味わい、食べきれない分は畑に還ります。


 この美味しさをなんとか東京に伝えたい。「見た目」ではなく「本当の価値」でまっとうな流通を築きたい。月田商店はそんな想いで八百屋道を歩んで行きます。

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