食のそもそも話 34 ✳︎ 「毒」と「如限度(じょげんど)」というキーワード

33 で超微量ミネラルたちの中には「ヒ素」や「カドミウム」や「水銀」も大切なミネラルとして含まれると書きました。
ドキッとした方のために今日はそこを詳しく書かせて頂きます。
 
よく知られている事実としては、ヒ素は急性ヒ素中毒、カドミウムはイタイイタイ病、水銀は水俣病、それぞれに悪名があり身体に「毒」という認識かと思います。
 
ところが海の精さんから勧められた本「自然海塩健康法〜いのちを守る塩(武者宗一郎著)」を読むと違うことが書かれています。
 
ミネラルにはそれぞれ必要な量の「幅(はば)」があり※ 、足りなくても身体に毒、摂りすぎても身体に毒、その必要量の幅のことを「如限度(じょげんど)」と言い、ヒ素、カドミウム、水銀などは如限度が狭いためそれを超えて毒になったと書かれています。
 
それぞれはちゃんとボクたちの体内からも検出される身体をつくっている必要な要素ですが、摂取量の調整が難しいために毒扱いされている、切ない子たちなのですね。

約80種の仲間たちは周期表を画像検索してみてください。
これらのうちニホニウムなど人工元素を除いたすべてが地球をつくっているパーツで、同時にボクたちの身体をつくっているパーツなのですね。
 
では超微量ミネラル約80種を日々の暮らしの中でどうやって摂るのがよいのか、如限度との向き合い方も含めて次回、次次回と書いていきます。