食のそもそも話 42 ✳︎ 「にがり」はどこにある?

 

さて、「にがり」は海水から塩を取り出した残りの液体として出荷されますが、実は塩そのものにも含まれています。
 
 
 
正確には塩の表面にベッタリとまとっているという表現が良いでしょう。
 
 
 
海の精さんに見学に行った際、「ほししお(青ラベルは時々ひっくり返してください」と説明がありました。
「ほししお」は平たいパッケージで横にして置いておくタイプですので、ご家庭で時々ひっくり返して欲しいというメッセージでした。
理由は、ゆっくり下に落ちていく「にがり」を均一にするためとのことでした。
 
 
 
俳優の武田鉄矢さんがラジオ番組「今朝の三枚おろし」で塩の昔話をしていました。
昔は塩はザルに盛って量り売りされていて、下の地面にポタポタ液体が落ちてベタベタになっていたそうです。

(もっとも、これは塩の中のマグネシウムが湿気を吸って液状に戻った分もあるはずですが)
 
 
 
つまり、「にがり」は塩の表面にも着いています。
ですので、自然海塩は塩化ナトリウムに偏らずに、海水に含まれている約80種類のミネラルを一緒に身体に取り入れられて、しかも美味しい。
 
 
 
前回と今回を整理します。
▪️ 「にがり」は海水から塩を取り出した残りの液体。
▪️「にがり」は塩の表面にも着いている。
 
 
 
次回と次次回で、塩でミネラルが摂れるのか?「にがり」でミネラルが摂れるのか?そんな話を書いてみます。
 

   2024年2月3日 月田商店 月田瑞志