食のそもそも話 67 ✳︎ 旬の野菜は、安全(率が高くなる)

 

【前説】
食のそもそもシリーズは2023年2月にスタート。
ほぼ毎週1話ずつ、野菜のあれこれページに綴っています。
 
 
内容は、食材 (八百屋まわり)の目利きとその仕組みについて理解してきたことを整理しています。
 
 
食の ” そもそもの性質 ” をみなさまと共有して、「社会をもっと面白く豊かなものにしたい」というのがボクの野心です。
このシリーズはその第一歩としての脚本づくりです。
(ぜんぶが書き終わったら、動画または音声で発信していく予定です)
 
 
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【本題】
 
さて、ここ何回かで「旬 (しゅん)」について整理しています。
旬の4つのメリット、美味しい、安い、栄養、安全。
 
 
今回は旬の4つ目のメリット、「安全」についてです。
 
 
たとえ農薬を使っている野菜を買う場合でも、1年を通してその濃淡はグラデーションになっています。
 
 
農家さん曰く、
 
 
「旬ではない時季に育てると野菜に元気が足りなくなる。虫たちは元気が無い野菜を淘汰(とうた)しようと食べに来るので、季節外の野菜ほど農薬が必要になる。」
 
 
「逆に、旬の時季に育てていれば野菜は元気に育ち、その ” 元気 ” が虫を寄せつけにくくなるため農薬は少なくてすむ(※ )。」
 

※ これは理論と確率の話です。農家さんによって使う量は変わるはずです。ただ、農薬は高いので出来るなら(経済的な理由で)使用を抑えたいのが心情とのこと。
 
 
加えて、
 
 
「ただ、虫が来る(農薬が必要になる)原因は季節だけでなく、土づくり、その年の天気、タネの質などたくさんの理由があるため、旬 = 農薬が少なくて済むと、断定はできない。あくまで、 ” 旬(しゆん) ” は農薬が少なくて済むひとつの理由であることも押さえておいて欲しい」
 
 
とのこと。
 
 
✳︎
 
 
もちろん農薬を使っていない野菜を選べる場合はそちらをオススメしますが、日頃のレシピに必要だったり、疲れていて近場で済ませたい時などあるかと思います。
 
 
そんなとき、
 
 
スーパーマーケットや一般的な八百屋さんで購入するとき、また外食でメニューを選ぶとき、この ” 旬(しゅん) ” を意識するだけで美味&健康コスパを少し高めることが出来ます。
しかもこれは、お金も時間もかからず、さらには安く済む要素もある(64参照)ため本当に世界中の方が知っていて欲しいです。
 
 
旬の見分け方は62をご参照ください。
 
 
旬のメリットはこれでひとまず完結です。
美味しい / 安い / 栄養 / 安全(率)
 
 
 
2024年9月14日 月田商店 月田瑞志