肥料を使わないってなんだろう?

横山さんの動画の中に、「肥料を使わない」という言葉があります。

10年前のボクなら「はてな?」ですので、解説させていただきます。

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無肥料栽培という言葉があります。

マニアックな言葉ですが、横山さんの農業はこのタイプです。横山さんに限らず、ココロファームさん、のっぽファームさん、パイヤールさん、小黒農場さん。月田商店がお付き合いしている農家さんの半分はこのタイプです。

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肥料を使わないってなんだろう?

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肥料を辞書で引くと

「育てるために土にほどこす物質」

と出てきます。

化学的に合成されたものが化学肥料で(日本の畑の約99.5%が使っています)、動物のフンを発酵させた天然の肥料を動物性堆肥と言ったりします。日本の農業では化学肥料を使わない畑は全体の0.5%と言われていて、その0.5%の中の多くは動物性堆肥を使っているはずです。

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無肥料栽培というのは、さらにマニアックな農業で、動物性堆肥すら畑に入れません。この考えを初めて知ったときはボクは意図がよくわかりませんでした。

「栄養が野菜に入らないではないか?」

と、疑問に思っていました。

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横山さんに出会ってはじめてその意図を知りました。

とてもすっきり解決しました。

つまりですね。栄養は土にそなわっているのです。

化学肥料を使わず、動物性堆肥も使わない、草を生やしてミミズや虫がたくさんいる横山さんの畑では、ミミズがフンをして、もぐらもフンをして、虫もフンをして、それを微生物が食べて栄養を土に還しているのですね。虫の死骸なども微生物が分解して土の栄養になります。

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山や野原で植物が元気に育っているのは、生態系がしっかり守られていて栄養が循環しているからです。

同じ状態をつくれば栄養は土にある、という簡単な理由でした。横山さんの理論はまだあります。

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野菜を甘やかすと強くならない

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野菜の世界も優勝劣敗。強い野菜は栄養を勝ち取って育ってゆき、弱い野菜はタネの段階や芽の段階で自然と朽ちてゆく。人の手で栄養を過剰に手助けしてしまうと弱い野菜まで育ってしまったり、ホルモン以上を引き起こしたりする。自然界に栄養はあるのだから、たくましく育つのを待つ、ということです。横山さんの野菜はどれもみんな野性的です。