食のそもそも話 11 ✳︎ どうしてかけ合わせない? ” 固定種 ” を育てる希少な農家さん

食のそもそも話その1〜7ではF1種の話をしてきましたが、月田商店のメインは固定種 / 在来種※ です。

※ 固定種と在来種はちがいはありますが、ここではいったん同じものとして ” 固定種 ” として話を進めます。

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固定種(こていしゅ)は、そのタネを採って畑にまくと、同じ野菜が育ちます。

人間ならば純血です。

江戸っ子、博多っ子、あるいは日本人、アメリカ人。

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逆にF1種はハーフです。

F1種から採ったタネを畑にまくと、小松菜やチンゲンサイなど、それまでにかけ合わせた野菜がバラバラに顔を出します。

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今日は固定種のはなし。

便利なF1種ではなく、希少な農家さんたちは固定種を育てます。

おそらく今の日本では130万人の農家さんがF1種を育てていて、わずか200人ほど(予想🤔)が固定種を育てています。

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固定種 (= かけ合わせない)理由

それは「特徴が濃い」「美味しい」からです。

ときには「想い」もあります。

想いの話はここではブレてしまうので別の機会に。

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固定種は「濃い」のです。

たとえば固定種の小松菜とF1種(スーパーや市場、おそらく道の駅も)の小松菜とでは味が違います。

それは小松菜の血が濃いからです。

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気候風土に合わせて変化してきた野菜(植物)たちにはそれぞれの特徴があります。

そうして日本全国でそれぞれに名前がつきました。

同じ小松菜でも、後関晩生小松菜があり、丸葉小松菜があります。

黒田五寸人参があり、筑摩野五寸人参があります。

昔からある大根や茄子はそれぞれ数十種類の品種があり、それぞれに特徴が違います。

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逆にF1種の小松菜は、固定種の小松菜に例えばチンゲンサイなどをかけ合わせていくため、特徴が薄れていきます。

かけ合わせる理由が「カタチ」「日持ち」「病気(野菜の)にならない」「季節外でも育つ」などの場合は ” 味は二の次 ” になります。

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固定種 = 純血種

特徴、味わい、そうしたものを第一に考えるため、かけ合わせないのです。