食のそもそも話 23 ✳︎ タネは時期をえらぶ

食の世界、食材の目利き、少しずつ一緒に学んでいきたいです。

タネのお話、海とカラダのお話し、土のお話、植物のお話し、微生物と発酵のお話、遺伝子やゲノム編集のお話etc.
順番に書き足していきます。

過去の分は、野菜のあれこれコーナーに。

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” タネは時期をえらぶ “

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タネは自分では動けません。
枯れたサヤから飛ばされたり、風で運ばれたり、水に流されたり、リスに集められたり。
そうしてひと所に落ち着いたら、あとは動けず、じっと待ちます。

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芽を出すタイミングを待ちます。
植物は芽を出して根を張ったら、その場所で生きていくしかありません。
ですので、失敗したくありません。

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太陽と栄養をうまく手に入れなければいけません。
周りにすでに大きな植物があったなら、いま自分が芽を出しても日陰になってしまいます。
周りに水が無ければ、いま芽を出しても栄養が手に入りません。
動けないのですから、芽を出すタイミングが生死を分けます。
今なのか、来週か、来年かetc.

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畑では人が色々と手を加えますが、本来ならタネは、自身で守るすべを持っているのですね。