食のそもそも話 36 ✳︎ 「並行摂取」という最重要キーワード

6年ほど前、海の精さんから教わったお話。
 
栄養は100人101脚で一緒にカラダをめぐるというお話を聞いたとき、自然食の「一物全体」という言葉が頭の中で重なったのを覚えています。
 
サプリメント(※ 1)でビタミンCやカルシウムを摂ったとしても単体での摂取は効果が弱かったり、また精製された塩(塩素とナトリウム)は摂りすぎると注意になる。
 
逆に、超微量ミネラル約80種(33を参照)を期待できる様な食事をすると、カラダに必要なものが必要なところに使われて、多いものは外にそのまま出してくれる(※ 2)
 
100人101脚の巡りを考えた食事を「並行摂取」と言うのだと、教わりました。
 
塩なら自然海塩(岩塩、天日塩、精製塩はNG )、お米なら玄米、野菜なら微生物群と共生したもの、肉や卵ならそのエサは何を食べているのか、発酵品なら原料がシンプルで長く醸造されたもの、サプリメントなら天然由来のもの。
 
また、なるべく沢山の種類の食べ物を食べることも並行摂取になります。
 
一説では、田畑を始めた弥生人よりも、獣肉や木の実や野草を食べていた縄文人の方が寿命が長かったとも言われているそうです。
 
理屈で考えると、たとえば同じ土で隣同士に大根と人参を育てたとしても栄養素は違うでしょう。
 
つまり、野菜ごとに好みのミネラル(根から吸い上げる)があるのだと考えられます。
 
ですので、ひとつで完全な食材は無く、色々なものを食べること。
 
「並行摂取」で育まれた食材たちを、さらに「並行摂取」していく。
 
それが大切なのだと考えています。
 
※ 1 マルチビタミンも並行摂取にはならないと思います。そこに超微量ミネラル約80種は入っていません。
 
※ 2 海の精の故・村上譲顕氏も自然海塩ならば恐れずに摂りすぎというくらい摂取しても良いのでは?(もちろん実験で短期的にという意味だと思われます)と言った主旨のことを発言されています。