食のそもそも話 33 ✳︎ 「超微量ミネラル」に光をあてる

 

食のそもそも話30と31で海と身体とミネラルのことを書きました。
32でミネラルは「毎日食べる」必要性を書きました。
 
 
 
さて今回はミネラルを3つのジャンルに分け、その中でも「超微量ミネラル」の存在に触れさせて頂きます。
 
 
 
と言いますのも、ボクがミネラルと発言するときは脳内では「超微量ミネラル」と自動翻訳されています。
 
 
 
少しでもミネラルを調べたことがある方なら、「主要ミネラル」「微量ミネラル」という言葉に触ったことがあるでしょう。
 
 
 
極論ではその2つのジャンルはあまり意識しないで良いと思います。
ある程度食べ物に気を使っていれば日常の食べ物に入っています(野菜にも加工品にも)。
とは言え、まずはその2つを先に並べて置きます。
 
 
 
【主要ミネラル 7種】※ 覚えなくて良いと思います。
カルシウム、リン、イオウ、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、塩素
 
 
 
【微量ミネラル 9種】※ 覚えなくて良いと思います。
鉄、ヨウ素、亜鉛、銅、セレン、マンガン、コバルト、モリブデン、クロム
 
 
 
主要ミネラル、微量ミネラル、合わせて16種類は身体にとても大切なものとされていて、それゆえに大手企業や化学肥料メーカーにとってもマーケティングの対象になります。
ですので、少し気を使えば日常の食事に入っていると考えられます。
 
 
 
では今日のテーマ「超微量ミネラル」についても少し並べてみましょう。
 
 
 
【超微量ミネラル 約60種】※ これもあくまで覚える必要はありません。
キセノン、イットリウム、レニウム、ランタン、エルビウムなど聞き馴染みの無いミネラルたちが約80種あります。
これは周期表です。
中学校の理科の教科書で習った周期表の中から、4大元素(酸素、炭素、水素、窒素)を除いたものがミネラルで、さらに主要ミネラル、微量ミネラルを除いたものが「超微量ミネラル」です(一部例外もあり※ 1)。
その中には、リチウム、バリウム、ウラン、ヒ素、ニッケル、セシウム、銅、カドミウム、鉛、銀、水銀、白金(プラチナ)などもあります(ここは頭の片隅に)。
「ヒ素」や「カドミウム」と聞いてドキッとする方は多いかもしれませんが、これらもボクらの身体にほんの少しは含まれていて、身体に必要とされるミネラルだと言われます(このお話は次回)。
 
 
 
超微量ミネラル約80種はすべて海水に含まれています。
そして昔ながらの土(微生物が循環を生んだ土)の中にあるとされ(※ 2)、そこから育った植物(野菜)、それらを食べた動物の身体(肉)中、また卵の中にあります。
 
 
 
そしてその植物と動物を食べたボクたちの身体の中へと巡って来ます。
 
 
 
ミネラルが身体をつくっていて、日々の暮らしで無くなっていくのだとしたら、超微量ミネラルが知らない間に不足していて、それでもすぐにどうこうなることでも無いので平気に生きていて、いずれ何かの悪影響として現れる、それが病気というものではないかと考えています。
 
 
 
超微量ミネラル約60種。
意識して「毎日食べる」ことが元気の素だと信じています。
 
 
 
※ 1 例えばニホニウムは人工的に一瞬だけ作り出すことに成功した元素ですので自然界にはありません。
 
 
 
※ 2 枯れ葉や動物の糞や虫の死骸を微生物が分解してミネラル群に変えてくれると言われています。それが植物の栄養になります。逆に16種類のミネラルを土に入れると植物の栄養にはなりますが微生物のエサにならないので微生物は減り、16種類のミネラルしか無い人工的な土になってしまいます。