食のそもそも話 19 ✳︎ タネってそもそも何だろう?
毎日の食材選び
その目利きを手に入れるために 🌱
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食の ” そもそも ” を4つに分けて、さらにそれぞれを25話ほどに分けて全部で100話をイメージ。ほぼ毎週1話ずつ、野菜のあれこれコーナーに載せています。
▪︎ タネの話 (あと数話で完成)
▪︎ 海とカラダ、土とカラダ 2023年6月〜
▪︎ 発酵 (くらしと微生物) 2024年1月〜
▪︎ 遺伝子の話 2024年6月〜
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今回はタネの正体を考えてみます。
タネが何からできているか、
ー赤ちゃん(胚)
ー栄養(胚乳)
ー守り神(そとのカラ)
命そのものの ” 胚(はい) ” と、母乳になる ” 胚乳(はいにゅう) ” それが固いカラに包まれています。
注意)ここで、赤色や黄色や青色のタネを想像した方もいらっしゃるかもしれません。
あれはタネのカラにコーティング(農薬や化学肥料)をしたものです。
その中に、タネがあります。
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カラのことを ” 守り神 ” と書きましたが、良い表現が見つかりませんでした。
産着(うぶぎ)では意味が弱いのです。
母がカタチを変えた姿とでも言いましょうか。
タネのカラはとても大きな役割をしていると思います。
※ 守り神の説明は次回、食のそもそも話17で書かせて頂く予定です。
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タネは動けません。
そこで2つの工夫を手に入れました。
ー運んでもらう
ー土地をおぼえる
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運んでもらう
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タネには足がありませんし、親である母親も動けません。
そこで色々なものに運んでもらうことで世界を広げようとしています。
ー風に乗って(タンポポ)
ー水に流れて(ヤナギ、マングローブ)
ー動物に運ばれて(いろいろなタネ)
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どんぐりはリスやネズミに、多くの木の実はヒヨドリのクチバシにちょうど良いサイズになっているのだとか。
柿は猿が食べてくれますね。
ゴーヤは畑で完熟すると黄色くなって破裂。
タネのまわりには赤くて甘いゼリーが出来ています。
食べてもらって、移動して、ときには糞と一緒に他の地に移り住んでいきます。
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土地をおぼえる
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土地に合わせて進化する。
これはボクたち人間も、ほかの動物も、土地に合わせて変わってきた点では同じです。
ですが、植物のタネには足がありません。
ー根付いた場所で生きていくしかない
このことが大きなチカラになるのです。
ー馴染むチカラ
親から子へ、植物はその土地の気候風土を遺伝子レベルでタネ(こども)に伝えます。
湿気、乾燥、風の強さ、太陽の長さetc.いろいろなことをタネに、そのタネが親になったらまた次の代に。
こうして何年も何年もつないでいって、土地勘を手に入れていきます。