食のそもそも話 31 ✳︎ 神秘的でふしぎな「海」キーワード解説

 

今回は「海」というキーワードを詳しく読み解いてみます。

 
海という漢字を分解すると、水(さんずい) + 人(かんむり) + 母(の変化)と解釈できます。
海はいきものすべての「母」だと言えます 。

 
前回はボクたちの身体が約80種類の元素でできているというお話でしたが、海も約80種類の元素でできています(※ 1)。
実はこれがダーウィンの進化論の根拠と言われています。

 
つまり、むかしむかし地球に海が出来て、海を包むように最初の細胞(単細胞生物、ご先祖様🙏🏻)が生まれて(※ 2)、進化して、陸に上がって、今もその細胞がつづいている、という説です。

 
ゆえにボクらは塩を求めて(※ 3)、ボクらの血を調べると海水約80種類と似たような元素のグラフになり、羊水もまた似ていると言われています。


海はただの塩水ではなく、生き物のすべての根源だと言えます。

 
※ 1 野崎義行さんが海の元素を調べた論文があります(1996年)。
これによると、少なくとも84種類の元素が海の中に含まれていることが確認されています。
科学雑誌のNewton別冊・地球第解剖(2002年)には「青い海水は多くの元素を含む複雑な 溶液 である 」と書かれていて85ページに野崎さんが調べたデータが載っています。

 

 
※ 2 墨田区にある「塩とタバコの博物館」に行くと入って最初のモニター(動画)でCG解説されています。
同じ動画内に自然界の動物たちが天然の塩の場所を確保している様子も映されています。

 

 
※ 3 塩は身体に必要なものの3位にランキングしています。1位 酸素、2位 水、3位 塩。
江戸時代には「塩抜きの刑」があったという話です。